男「!」
まあ、本人も薄々限界だと気づいていたらしいがな……あ、お、おい男! どこ行くんだ! まだ午後の授業があるぞ!?
男「すいません先生、今日俺、早退します!」ダッ
まったく……オイ、幼馴染は普段の病院じゃなくて、○○救急医療センターに搬送されてる!
男「え!?」
病室までは知らん、その場で探せ。
男「……ありがとうございます!」
男「幼馴染ッ!」ガラッ!
男「あ……おじさん、おばさん」
男「…………」
男「…………」
男「…………そうですか。今晩が、山なんですね」
男「はい。……着替え取りに、一回家に帰ります」
男「分かりました、もしもことがあったら、連絡お願いします」
男「……ははっ、そうですよね。こいつのことだから、多分大丈夫だと思います」
男「すいません、余計な心配しちゃって。じゃあ、後でまた来ます」
男(……バカやろ。桜、見るんだろ)
男(つーかマジでやめてくれよ。まだ俺、お前に言ってないことがあるんだよ)
ぎゃはは、マジウケるー!
男(……電車、混んでるな。俺と同年代ぐらいの人もいる。そっか、もう学校終わったのか)
その話ホントー!? あいつありえねーし!
男(何でだろ、俺、ちょっとズレてる気がする)
男(何でこの人たちはこんなに元気なのに、あいつは……)
男(不平等じゃないのかよ、これって。おかしいじゃないか)
男(どうせこいつら、ドラッグキメて、誰にでもまたがって腰振るような連中なんだろ。なんでこんなヤツらが大声ではしゃいで、外を出歩いてるんだよ)
男(幼馴染は、あいつは、何であんな目にあわなくちゃいけないんだ。何万分の1の奇病だか忘れたけど、何で幼馴染だったんだ。あいつじゃなくてもいいじゃないか。何で、何で……)
ていうかこの写真ヤバくなーい?
ウッソ、あたしの写り超ワルー! ハズっ!