ボーちゃん「お風呂に入るなら、僕らは退出しますが」
ひろし「ああ、半日以上も荷台にいたし…入るか?」
みさえ「えー!入るかって…みんなで?」
ひろし「良いじゃないか。家族水入らずで」
しんのすけ「どうせ一緒に入るなら、綺麗なお姉さんの方がいいけどね」
ひろし「まあ、それが出来ればな」
しんのすけ「あはは」
ひろし「あははは」
みさえ「…」
ゴン!ゴン!
みさえ「このっ、碌でなしどもが…」
ひまわり「たあ!たあ!」
ひろし「…すんません」ジンジン…
しんのすけ「いつもの母ちゃんだ…」ジンジン…
ボーちゃん「じゃあ、僕らは隣の部屋に居ますから。部屋から出たい時は、内線で呼んで下さい」
みさえ「あ…はい…」
ひろし「あの…ありがとうございます」ペコリ
みさえ「ありがとうございます」ペコリ
ボーちゃん「…どういたしまして」
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【廊下】
マサオ「しんちゃん達の様子って、どうだった?」
ボーちゃん「喜んでる」
ネネ「じゃあ、楽しそうなの?」
ボーちゃん「少なくとも、借金の心配をしている様には、見えない」
風間「…でも、完全に安心って訳でもないよな?」
マサオ「…ちょっと聞きたいんだけど」
風間「なに?」
マサオ「いや、明日の日曜日、何事もなく過ぎたらどうなるの?」
風間「どうって…」
ネネ「あ…」
ボーちゃん「…」
マサオ「心中しなければ、それでその…成仏って言うのかな?そういうの、するの?」
ボーちゃん「…しないと、思う」
風間「やっぱりおばさん達にも、今の状況を分かって貰わなくちゃ駄目か…」
ネネ「でも、漸く生きる気力が湧いてきたんでしょ?貴方達は死んでますなんて、言うのは…」
風間「それは…」
ボーちゃん「仕方ない」
ボーちゃん「事実は、変えられない」
マサオ「どうやって伝える気?」
ボーちゃん「…」