ひろし「幼稚園で会ったとか」
ボーちゃん「そうですね」
ひろし「家にも来た事があるとか」
ボーちゃん「そうですよ」
ひろし「…俺と何処かで、お会いした事ありましたか?」
ボーちゃん「何度も」
ひろし「そ、そうですか…」
ひろし(…まーったく思い出せん!)
ひろし(イメチェンしたとか?いや…それでもこんな年上の友達がいるなんて聞いた事もないし…)
ひろし(待てよ?しんのすけを使って、俺らをおちょくってるだけかも…)
しんのすけ「自販機だ!サイダーあるかな?」タタッ
ひろし「こらこら、走るなよ」
ボーちゃん「しんちゃん、ボタン押して」
しんのすけ「よしっ、君に決めた!」ピッ…ガタンッ
しんのすけ「ほ、冷たいぞ」
ひろし「ありがとうございます。しんのすけも、お礼」
しんのすけ「お!ありがとうございます!」
ボーちゃん「どういたしまして」
ひろし「…」
ひろし(でもやっぱり、違うのか?)
ひろし(長年の友達というか、幼馴染みのような気安さがあるんだよな…)
子供「ママー!」
母親「なあに?」
子供「あのお兄ちゃん、へーん!」
ひろし「?」
子供「自動販売機の前で、『一人で』喋ってるー」
母親「しー!見ちゃ駄目よ」
子供「え?でも変なんだもん」
母親「駄目なの。早く部屋に戻るわよ」
ひろし「…え?」