会場につくとさすがに地元なもんで、知り合いも結構いて顔合わす度に美咲のことを聞かれたww
三十路も近づけば、若いことが正義となる模様。
いろんな出店を見て回って、子供みたく2人ではしゃいだ。
花火も打ち上がるらしく、会場から少し離れた河川敷で見ることにした。
多少離れた場所なこともあって、人はまばらで会場の賑わいも遠くに聞こえた。
俺「いやあ、疲れた。歳だわ」
美咲「情けないww
それにしても楽しいなあ…」
なぜか泣き出す美咲。
そんな俺が疲れやすいのが嫌かwwww
俺「ど、どした…?」
おろおろするスラ男。
打ち上がり始めた花火。
美咲「スラ男もまだまだだね」
なんのこっちゃ。
美咲「幸せだと泣けるんだよ、ばか」
幸せだと泣けるのか。
俺「加齢臭ですが抱きしめていいですか」
美咲「やだ」
俺「」
美咲「キスして」
キスした、でっかい花火が上がった。
幸せの涙はしょっぱかった。
最高にロマンチックな瞬間だった。
美咲「唐揚げくさい」
ロマンチックのロの字もなかった。