男「・・・じゃあさ、どっか遊び行こうぜ」
女「・・・・・・は?」
男「お前があんまり体力使わないで済むとこだとすると・・・水族館なんてどうだ?」
女「え?・・・え?」
男「そういや、○○水族館ってリニューアルしたばっかりだったよな。水族館てあんまり階段とかないだろうしいいんじゃね?」
女「ちょ・・・・ちょっと!」
男「ん?」
女「あなた・・・私とどこか遊びに行きたいって・・・どういう事?」
男「それもダメか?」
女「ダメというか・・・」
男「別に、オレは今更迷惑とか感じないぞ」
女「・・・」
男「?」
女「・・・じゃあ、8月に入ってあなたの部活終わってからでいいですか?」
男「え?ああ。別にいいけど」
女「・・・・わかりました。考えておきます」
男「都合のいい日決まったら、メールしてくれ」
女「・・・うん」
サッカー弱小校であるわが校は、オレの予想通り1回戦で敗退した。
どこでその情報を得たのかは知らないが、試合の帰り、バスの中で女からのメールを受け取った。
メールの文面は、オレが真面目に走り込みをしないからのも、試合に負けた遠因であるという皮肉と、水族館に行く日を指定するものだった。
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ピンポーン
女母「はーい」
ガチャ
男「あ、こんにちは」
女母「こんにちは。上がってくださいな。今支度してるからちょっと待ってあげてね」
男「はい、おじゃまします」
女母「あの子のこと、誘ってくれてありがとね」
男「え・・・いや・・はい」
女母「ふふ」
男「?」
女母「あのね、男君。あなたにお願いがあるの」
男「え?なんですか?」
女母「あの子、友達と遠出したことあまりないの」
男(やっぱりそうなのか)
女母「家族で外に行くときは車で移動することが多いけど、今回は電車で移動して、駅からも歩きでしょ」
男「はい」