男「虐待・・・もしかして知らない?」
姫「知らない・・・」
驚いた
まさか虐待を知らない人がいるなんて
男「その・・・乱暴されたりとか・・・」
乱暴という言葉を出した途端にまた姫の表情が強張る
やはりなにかトラウマがあるのだろう
男「まぁ、いいや」
姫「・・・・」
男「姫はいくつなんだ?中学生?それとも・・・小学生だったり?」
予想外の答えが帰ってきた
姫「わからない・・・」
男「わからないことは・・・ないだろ?学校はどこ行ってるんだ?」
姫「学校・・・行ってない・・・」
不登校か・・・?と考えたが続く姫の説明で合点がついた
姫「お母さん・・・いなくなってから学校行かせてもらえない・・・」
とても苦しそうに姫は教えてくれた
男「お母さん亡くなったのか・・・」
姫「違う!居なくなっただけ・・・!」
強く否定され少し戸惑ってしまった
そりゃそうだろう。
まだ死んだと決まった訳じゃない母を死んだ扱いされて