女の子「・・・姫・・・」
男「ひめ・・・?」
変な名前だが・・・名前が分かっただけでも前進だろう
男「姫か・・・珍しい名前だな」
姫「・・・・うん」
なんとか会話になってきた
男「俺はだんって言うんだ。男って書いてだん」
姫「・・・だん?」
男「・・・・・」
姫「・・・・・」
男「いま変な名前って思ったろ?」
姫「・・・だん・・・男・・・」
よくわからんが覚えようとするように何度も名前をとなえる
男「覚えやすいだろ?親父がつけてくれたんだぜ」
姫「・・・へえ・・・」
男「姫はお父さんかお母さんは・・・?」
姫の表情が固まった
姫「あ・・・あ・・・」
顔がみるみるさっきあった時のように恐怖と絶望にそまる
男「あ・・・いや、別にいいんだ!ちょっと聞いただけだから・・・!」
なにかいけないことを聞いてしまったようだ
姫「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
何度も何度も呪文のように何かに謝り続けた
男「ああっ!!悪かった!もうその話はいい!!」
つい自分まで取り乱してしまう