男「……やっぱり、女には、何もかもお見通しなんだな」
女「………当たり前だよ、恋人だもん」
女「男くんが寂しいときには側にいてあげる。男くんが悲しいときには一緒に泣いてあげる。男くんが怯えているときには守ってあげる」
女「男くんのことが、好きだから」
男「……そっか、そうだよな」
男(今更みっともない強がりはいらない)
男「俺は今、怖くて怖くてたまらない。だから頼む、俺を守ってくれ、女」
男「その代わり、約束するよ」
男「お前が辛い時は、俺が命に替えてでも、絶対に守ってやる。一生だ」
《金曜日》
【家】
ピンポーン
女『男くんー、学校いこっ』
男「…………」
ガチャリ
男「ごめんな女……付き合わせちまって」
女「大丈夫……男くんを守るためだもん」
妹「あ、お義姉さんじゃないっすか。どうしたんすか?家、南の方でしょ?」
男「……ちょっと訳ありでな。行こうぜ、女」
女「うん………」
妹「お、おうおう………?」