「驚かせてしまってすみません」
「いや、それが仕事でしょ」
幽霊に突っ込む僕。
「途中で見かけたもので乗らせていただきました」
やっと平常心を取り戻した僕は
いつも通りメリーさんと接した。
「さっき驚いたけど…14日加算されたの?」
「いえ、一人一回までで、同じ人は無理なんです。
でも驚いてもらえて嬉しいです、ちょっと自信が付きました。」
「そりゃよかった。」
他の人から見たらどう思うだろうか。
女の子を後ろに乗せて学校へ登校。
恋人同士に見えるかなと、そんな事を考えていた。
メリーさん曰く今は僕以外の人間には見えないそうだ
メリーさんは単発タイプで一度に大勢の人を驚かせられないとの事
こんな可愛い子と登校している所を他の人に見せたい気もあったが
それはかなわないらしい。
「ちょっと残念」
「え?」
「いや、なんでも」