ああ、耳までとどかないのかと理解し
僕はその場にしゃがんだ。
花子さんの口が耳に近づく
吐息が耳に当たってくすぐったい。
そして花子さんはこう言った。
「今朝見たぜ。この○○」
瞬間僕の心臓は大きく跳ね上がった。
このちびっ子人が一番気にしている事を!
僕は男としてこの自称20の小学生に敗北を喫した。
「かははは!ちびって言った罰だ、滞在期間3日分GETだぜ」
「…どうやら敵になるしかないようだな」
と、ここで試合終了がごとく掃除終了のチャイムが鳴った。
「この勝負おあずけだ。」
そういい残して扉へと向かう。
メリーさんを先頭に外へ出ようとしたが
花子さんに呼び止められた。
「おい!ちゃんと見つけてやれよ」
「言われなくとも」
僕はそう言ってトイレのドアを閉めた。
「今、なんていったんですか?」
メリーさんがその黒い瞳で尋ねてくる
「いや、なんでもないよ」