僕はその光景をただ見ている事しかできない。
心が痛む光景だった。唯一できそうな事を僕はした
泣いているメリーさんの頭を撫でてやる。
おばさんから見たら空中で手を動かしているようにしか
見えないんだろうが、気にせず撫でてあげる。
しばらくの間2人は泣き続けた。
「今日はここに泊まります」
泣き止んだメリーさんはそう言って続けた
せっかく少し記憶も戻りましたしおかあさんと一緒に居たいですしと
僕はわかったと一言言って中山家を後にする
今晩だけはメリーでは無く中山 准として過ごせればいいなと
満天の星空を眺めながらそう思った。
さて、帰ろうか母親の待つ家へ。