翌朝はメリーさんの着信で起きた。
まだ完全に目が覚めていない状態で
気の抜けた声で電話に出る。
「…もしもし」
「あっメリーですが、朝早くごめんなさい。
その今日は私、自分の学校へ行ってきます。」
昨日よりもメリーさんの言動がはきはきとしているのは
記憶が少し戻ったからだろうか。
僕も少しうれしくなる。
「ああ、いっといで。それじゃあ放課後にまた」
「はい!いってきます!」
そう言って電話は切れた。
メリーさんと登校できないのは少し寂しい気もするが
少しずつだがメリーさんの
中山 准としての記憶が戻りはじめていることはいい事だ
僕はベットから降り、鼻歌交じりで洗面所へと向かった。