しょうじき疲れたので話題を変える事にした
「ところでなんでこっちに留まってるんだ?」
「あ・・・それは・・・」
しまったと思った時にはもう遅かった
なんてデリカシーの無い事を言ってしまったのか
「それが思い出せなくて」
「は?」
「私が死んだのは確か交通事故なんです
事故ショックで忘れてしまったのかも、でも
何かやらなくちゃいけないと思ってたのでここに留まったんです」
「でもそれじゃ、ずっと用事を済ませられないじゃないか」
「断片的には覚えてるんですけど、雨の日の事故でした。
私はなぜかうかれててそれで・・・」
メリーさんの目に涙が滲んできた
やはり地雷を踏んでしまったようだ
後先考えず俺は慌ててこう言った
「よかったら手伝うよ」
「・・・本当に?」
「いいよ、暇だし」
女の子はいたわれと言う家訓だけじゃないだろう
それに他人の気がしないし、ほおって置けない
流されやすい僕だけどみずから流れに飛び込むことにした