「分かりました!分かりましたから!」って言って、
「ケン君!!お兄さんと勉強をしようか!!」
って言ったらまたオバチャンがニタァってして元に戻った。
当然ケン君は返事をしない。当たり前である。人形なのだから。
勉強と言っても相手は人形なのでひたすら俺が人形に向かって喋るだけである。
ここからの四時間は本当に地獄だった。10分の休憩を入れても苦痛だった。
「ここはbe動詞だから○○になるんだよ~」とか
「これは連用形だからウだね~」とか四時間ひたすら一人でやる。
オバチャンはその様子を後ろでニタニタと眺めていた。本当に気持ちが悪かった。
なんだかんだでやっと四時間が過ぎた。
「じゃあ終わりにしよっか~」とケン君に言った。
返事はない。当然である。人形なのry