そして次の日、誰にしようかという話になって、男の子グループとも話したんだけどそこで罰ゲームの相手に選ばれたのが千尋くんだった。
男の子グループ曰く、「あいつは暗いし何も言わないから平気だよwww」とのこと。本当に最低だと思う。
そして一週間後の千尋くんが日直の日に、放課後の教室で作業をして残ってた千尋くんに告白しようってことになったんだ。
ついにその日が来て、私は千尋くんに「ずっと好きでした。付き合ってください。」って告白したの。当時は全然好きじゃなかったけど。
千尋くんは「え…?」って一瞬びっくりしたような表情をして、「あっ、ありがとうございます…よろしくお願いします」って、案外すんなりOKをもらった。
ここで皆が出てくるはずだったんだけど外で面白がってて結局来てくれず、それどころか「付き合えばいいじゃん面白いwww」とか言われて、付き合うことになりました。
夏休み少し前の話。
全然千尋くんとは話したことがなくて、ぎこちなかったけど一応恋人だったから色々話していくうちに、
彼は確かに明るいとは言えないけど暗いわけではなく、ただ物静かなだけで本当は面白い人だな、と思うようになっていってた。
けど、付き合ってるとか思われるのはなんとなく嫌で、学校でそんなに話さず学校帰りも一緒に帰らなかった。
千尋くんも「僕と付き合うキャラじゃないもんねwごめんね」とか言って協力してくれてたよ。静かで不器用なんだけど本当はすごく優しい人なんだ。このときは少し罪悪感を感じ始めてた。
そんなある日、夏休みも少し前、千尋くんとデートに行こうって話になったの。毎日メールをして二日に一度くらいは電話をしてたけど、二人でどこかに行ったことはまだなくて
罰ゲームだったけどそんなこと忘れてもうただ楽しみだった。
初デート先に選んだのは水族館。二人で電話で話してネットで調べてここに決めたの。近くにプラネタリウムもあるし、そこに行こうって。
高校生にしては結構ロマンチックでしょ?
そしてデート当日、それなりにオシャレをして出かけた。千尋くんが照れながら「可愛い」って言ってくれて嬉しかったのはきっと一生忘れない。そんな気がする。すごくすごく嬉しかった。
それと千尋くんがさりげなく手を繋いできて、かなりドキドキした。私の方を見て「へへっ」とか照れくさそうに笑ってて本当に可愛かった。
私も照れたよwww
でも水族館なんてすぐ終わってしまうわけで、その後プラネタリウムに行くんけどチケットの関係でまだ全然時間があったから、
私が「プリクラ撮りに行こう!」って言ってゲームセンターに行った。
それで千尋くんがお金を両替してる間に、私変な大学生達にナンパされたんだよね。これがまたしつこくてなかなか離れてくれない。
そんなこんなしてるうちに千尋くんが戻ってきて、彼の性格上やばいかな…って思ったんだけどね、
「やめてください。僕の彼女です。」って普段見ないようなキリッとした顔で止めてくれたの。
そしたらしつこかった人たちもなんかブツブツ言いながらも退いてくれて、もう完全に惚れたよね。惚れた。本当にかっこいいなってそのとき思ったんだ。
直後に千尋くんが「はぁ〜…緊張したぁ…怖かったぁ…」とか言ってて
やっぱりいつもの千尋くんに戻ってたけどwでもそれも可愛くて好きだった。