「なんでもはんぶんこしようね?」男と幼馴染【前編】

幼「手、つなご?」

幼「カイロのお礼、私のあったかさもおすそわけ」

幼「男も寒いでしょ?」

男「…平気だよ」

男「…それに、通学路で通学時間に…目立つよ」

幼「私は気にしないよ」ニコッ

幼「男も暖かくなって?つなぐと手、あったかいよ」

幼「…それとも、私とじゃ、イヤ?」

男「…いやなわけないだろ」ギュッ

幼「…えへへ」ギュッ

幼「男、手あったかいね」

男「幼も暖かいぞ」

幼「カイロもはんぶんこ、あたたかさもはんぶんこ」

幼「ふふっ」

男「だな」ニコッ

幼・男「♪」ギュッ

昼休み 学食

幼「…トンカツ定食と唐揚げ定食、どっちを食べようかな?」

幼「…う~ん…」ジーッ

男「高校一年生がお昼のメニューで悩み過ぎだぞ」クスッ

幼「ご飯は一日の活力源だもん。おろそかにはできないよ」

幼「…むむ」

男「…確かに迷うよな」

男「…そうだ」ニコッ

男「すみませーん、トンカツ定食ください」

男「…あと、唐揚げ定食も」

「はーい」

幼「男?」

男「…おかず、はんぶんこしようぜ」

男「トンカツと唐揚げ、分け合って食べよう」

男「そうすれば、両方食べられるからさ」

幼「そうだね」ニコッ

幼「ありがと、男」

男「いや、俺も両方食べたかったからね」

男「…さっ、行こっ」

幼「うんっ!」

男「…つけあわせのポテトサラダはもらってもいいかな、好きなんだ」

幼「いいよ~」

幼「じゃあ、私はつけあわせのスパゲティちょうだいね」

男「ああっ」

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