男「よーし!もういっちょ。」
女「・・・」
さっきから、眉毛一つ動いて居ない。どんだけ無愛想なんだよ。そこがたまらんのだが
男「変だな?この雨あめー。なーんつって。」
女「・・・」
あれ?自然過ぎて気がつかなかったかな?雨と甘いをかけたんだが。
男「変だな?この雨あ
女「つまらないネタを二度もやるなといっている!それと、なーんつって禁止!」
あ、眉毛動いた。逆ハの字に。
女「男君。正直に言うわ。貴方は笑いのセンスがない。」
男「そ、そうかな?」
女「今の貴方と付き合う気にはならないわ。」
ガビーン
女さんはそういうと俺に背を向けて歩き出した。
男「あ、明日も君を笑わしてもいいかい!どうしても君の笑顔が見たくなった!」
女「・・・勝手にしなさい」
男「勝手にする!絶対に笑わしてやる!で、付き合う!」
そうと決まれば笑いの研究だ。俺は一目散に家に帰るとTVを付けた。
男「バラエティ番組を見て笑いを極めてやる!」
TV「ワハハ!なんでやねん!」
ピーン!
閃いた。これだぁ!
翌日
女「・・・何?また体育館の裏に呼び出して」
男「今日こそは笑わしてやる!覚悟しろ!」
女「・・・で?それは誰よ」
俺は昨日のTVをみて確信した。笑いは一人でやるもんではない。相方が必要なのだ。
男「こいつは用務員のおじさんだ。」
用務員「・・・仕事あるんだけど」
女「・・・」
俺は女さんが体育館裏にくるまでのあいだに、用務員のおじさんとネタ合わせをしていた。
男「じゃ、さっきの流れでよろしくお願いします」
用務員「え、本当にやるのかい。私嫌だなぁ」
女「・・・」