女「………幼なじみ、さん?」
幼「……ぁっ…ごめん!……えーっと……あっ…っそういえば、来週の日曜日は男君用事あるって言ってたよー!ちょっと忘れちゃってました。ごめんね」
女「あっ、そうなんですか…それだとちょっと先になると思うんですけど…」
幼「あーっ、そっかっごめんねっ…それじゃあ都合の良い日がわかったら教えて!」
女「…わかりました」
幼「うんっ。あ、それじゃそろそろ授業始まるねっ」ガタガタ
女「そうですね…。あの…本当…私なんかにこんな良くしてくれて…ありがとうございます。これから幼なじみさんとも仲良くさせていただいていいですか…?」
幼「…っ…うんっ…もちろんですよっ…」
女「(ペコリ…パタパタ…)」
キーンコーンカーンコーン
教師「それじゃあ授業を始めましょう。今日からは絵の具を使います。忘れてしまった人はこちらに準備があるのでそれを使って下さい」
幼(………)
幼(…私、最低かもです)
幼(…ごめんね女さん…来週日曜日…その日は…その日だけは…)
幼(…その日は、私の誕生日だから…)
日曜日
幼「男君おはよーっ」
男「おはよう。うーん、ちょっと遅いよ?」
幼「ごめんごめん。でもいつもの事だし気にしてないよ」
男「それ自分で言うのってどうかなあ」
幼「ふふふっ。それじゃあ行きますか」
男「まずはどこ行く?」
幼「そうですなあ…じゃまずは駅前のショッピングモールにでも」
男「う…あそこか…」
幼「あれ?ご不満?」
男「えーと…例年通り、今日は俺のおごりなんだよね?も、もうちょっと安いところの方が…」
幼「何を言ってますか少年!そんなお金をなるべく使わないデートなんて中学生じゃあるまいし。お小遣いだって高校入ってたくさん貰ってるんでしょ?」
男「何故それを…ていうか、毎年俺の誕生日にはキーホルダーですませるくせに」
幼「ふっ、男は辛いよ…」
男「辛いのは俺の方だからね」
ショッピングモール
幼「ペロッ…これは…青酸カリ!」
男「抹茶アイスです」
幼「いやあ、あまりの美味しさについやりたくなってしまいまして」
男「確かに美味しいなーこれ。期間限定商品だっけ?何故寿司屋からのリリースなのかが気になったけど」
幼「きっと抹茶繋がりだよ」
男「寿司屋は緑茶じゃなかったっけ…?」
幼「それよりこれ!ほらほら」
幼「それよりこれ!ほらほら」