彼女「先輩? 私と一緒だと楽しくありませんか?」
俺 「そんなことはないけど……」
彼女「私……わからないんです」
俺 「なにが?」
彼女「私……あの時、
先輩のことが大好きでした…
だから今どうしたらいいのか……」
ん? 完敗かと思ったけど、
微妙に脈が残ってるような発言。
巧妙なトラップか?
でもこうなったら無謀と言われようが
全力でトラップに突っ込みます。
俺 「じゃ、とりあえずオレと、
でぇ、デートでもしてみる?
そしたらなんか分かるかもよ」
噛んだし…
さらっと言おうと思ったのに
慣れんことを言ったせいで
肝心なところで噛んでしまった。
恥ずかしい。
でも無事にデートの約束ができました。
というわけで、
この時にお互いの連絡先を交換しました。
なんか嬉しかったですよねぇ〜
携帯に女性のアドレスが
入るとかスゲー嬉しい。
これで遂に俺も
リア充の仲間入りとか思いましたね。
ちょっと間男っぽくて
微妙ではありますけど。
その日以降、
彼女からちょっとしたメールとか
着信がくるんです。
これがまた嬉しい。
「今日は○○へ行ってきました。
先輩さんはどんな一日でしたか?」
みたいな。
こんなメールがピロロンと入ってきたら
テンションが上がって眠れなくなりますよ。
たった三行の返信を作るのに
1時間近くも考え込んだりして。
これじゃ無愛想、
これじゃ盛り上がり過ぎでドン引き、
これじゃキモイとか悩みまくり。
彼女の家はギリギリ俺の家から
普通に行けるくらいの距離でした。
高速利用で1時間程度だから
なんとか射程圏内。
俺的には例え片道100kmあっても
通う気満々なんですけど。
さて初デートはドライブ。
厨坊の頃に自転車で
あちこち行ったんで同じところを
車で巡ってみようとなったんです。
結婚を申し込んだ輩に対する
俺のアドバンテージはあの頃の思い出だけ。