【※感動※】卒業する時に埋めたタイムカプセルの中から見覚えのない男女の写真が出てきた・・・その後、奇跡が起こる・・・

横殴りの雨の中、全身ずぶ濡れで。

「後輩さん! 何してるの!」

「ぅん……ぐすっ、ぐすっ……」

慌てて彼女を抱きかかえると、

何も言わずに車へ押し込みます。

とりあえず服を替えて

体を温めないと大変なことになると思って

気づいたら婆ちゃん家に向かってました。

婆ちゃん家に着くと

唇が真っ青で蝋人形のようになっている

彼女に風呂を勧める。

着替えは俺の古い

スウェット上下があったので

それを渡すことに。

肌着は…とりあえずナシで我慢してくれ。

まさか婆ちゃんのモノを

渡すわけには いかないから。

彼女が風呂に入ってる間に

婆ちゃんに事情を説明しました。

婆ちゃんは俺の説明を聞く前に

もう台所に立って

暖かい豚汁を作り始めてるし。

俺はその背中に向かって

事情を説明するけど、

聞いてるのか聞いてないのか

黙って料理を続けている。

風呂から上がった彼女は

婆ちゃんに勧められて

俯いたまま豚汁を食べてました。

体が暖まって落ち着いたのか、

ポツポツと話し始める彼女。

それによると…俺との再会、

そして2回のデートで

自分の気持ちは俺側に傾いていたとか。

ところがそんな状態が

現彼にバレないハズがなく

問い詰められて事情を話したとのこと。

現彼は怒るどころか

彼女の返事を待つことなく

強引に結婚の段取りを進めていき

その勢いに流されるうちに

式場の下見や衣装合わせまで

してしまったらしい。

そして、

どんどん外堀を埋められて

遂に式の日取りまで決まってしまい

両家で招待客の数合わせとか

主賓を誰にお願いするかとか

具体的な話になってきた。

そんな状況に

とうとう堪らなくなって

俺に連絡を取ったのが、

あのメール。

そこまで話して俺の方を見つめる彼女…

ここで話を向けられても

俺としてはどうしようもない。

決めるのは彼女本人だし。

長い沈黙…

黙って座っているのが辛い…

そこにお茶菓子を持った婆ちゃん登場。

耳が遠いから二人の会話は

聞こえてないと思ってたんだけど、

しっかりと話についてきているようだ。

地獄耳だな。

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