女性「私の方こそ、ごめんなさい。一言すらお礼も言わずに…。
何度お礼言っても足りないと思ってます。」
俺 「いや。…そんなに感謝してもらえたなら、俺も嬉しいです。」
本音だった。
こんなにイイ人もいるんだなって思った。
ここまで親切に感謝出来るこの女性の方が
腹黒の俺なんかよりよっぽどイイ人である。
そんな事を思っていると…
女性「あの。」
俺 「はい?」
女性「よかったら、連絡先とか教えていただいていいですか?」
俺 「え?」
女性「あ、ご迷惑であればいいんですけど」
自分の情報を女性に渡す事に反射的に不安を抱いたがすぐに迷いは消えた。
俺 「全然構いませんよ。」
女性「ありがとうございます。ちなみにSNSとかやってます?」
俺 「はい。」
女性「おー!じゃあID教えて下さい!」
てな感じでゲロッた女性とSNSでやりとりをするようになった。
連絡先を交換した翌日に女性からSNSで連絡があって
『袋、弁償したいので今度一緒に買い物に行きませんか?』とお誘いがありました。
弁償なんてしなくていいと断りましたが、どうしても!
という女性の強い押しに負けて、一緒に買いに行く事になりました。
その日、生まれて初めて女性とデートをしました。
いまもその女性とは恋人同士という形でお付き合いさせていただいています。
終