「ふざけんなてめぇ、この槍万が!俺よりそんな親父が良かったのか!まじ市ね!」
思い付く限りの酷い言葉で罵った。
彼女は何も言わずずっと俺の言葉を聞いてた。
顔を上げる事もしなかった。
それが余計に俺をいらつかせた。
「何か言う事ないのかよ、ここまできてさ。」
怒気を含んだ言葉で聞くと
「全て事実です。本当にすみませんでした。」と土下座された。
「アホうぜえ。市ね槍万が。」
彼女の部屋を出た。号泣しながら家帰った。
許せないのと裏切られたのと、色々な感情でパニックになりつつ。
友人にも話し、慰められながら彼女の事を忘れると決意、全部着拒否した。
しかしあの日以来彼女から連絡が来ることはなかった。
「あー俺そんだけな存在だったんだな」って泣けた。
やさぐれながらあっと言う間に1年が経った。
友人何人かの飲み会があり参加した。
そこで彼女の近況を聞くことになる。
「あの女、入院してるらしいぜ。ざまぁww」
彼女が体が弱いのは知ってた。
その頃裏切られたと思いつつまだ俺は彼女の事を気にしてたんだろうな。
入院の言葉が引っ掛かって、病院教えてもらってとりあえず様子見に行ってみた。