スネ夫に関係している今晩中に殺れる人なんて限られている。
親族以外だったらあいつにジャイアンとしずかちゃん以外に友達なんているはずがない。
僕はこの厳重なセキュリティに守られているから実質不可能だろう。
じゃあ……まさか……
この辺りに住んでるみんなと、その”血縁者”
つまり、僕のパパやママも含まれている。
……知ったことか、あんな親。
こんなポンコツ、作らなければ良かった。
その日、僕は一生分の後悔をした。
ドラえもん「わかったかな」
ドラえもん「ママとパパはね、こうやって必然的に死んだんだよ」
ドラえもん「何で僕が生きているのかって?」
ドラえもん「それはね」
……やってしまった。
直接的ではないにしろ間接的には僕が殺したんだ……
僕が、僕が、パパとママを!
……ドラえもんはどうなったかな。
今から行けばまだ間に合うかもしれない。
スネ夫から、僕の手から救えるかも知れないんだ。
戸を開けろのび太。
開ければすぐにでもドラえもんのいる一本杉にまでいける。
もう後悔はしたくない。
今思うと僕はどうかしてたんだ。
自分の好きなアニメのためだけに周りの人を犠牲にして、とうとう自分の親まで手にかけた。