正直何を言い出すんだこの人はと思った
今リコさんがログインしてきたらどうしろと
しかしおかまいなしに姉御は続けた
姉「ネットでの恋愛を否定はしないけどさー
1はまだリコのこと何も知らんやん」
俺「18で…女…」
姉「そんなん私だって知っとるわー」
女というのは確証は無かったのだが
姉御の反応で「あぁ、女なんだな」と思いホッとした
姉「とりあえず住んでる場所やね、1まだ高校生だし遠いところは無理やろ」
俺「まぁ…そっすね」
姉「きいてみろーきいてみろーきけー」
リ「こんばんわ~」
この時ほど焦ったことは無かった
聞かれていたらどうしていいのかわからなかった
しかし真実はわからないが幸か不幸か聞かれてはいなかったらしい
少し安心していると酔っ払いがまた爆弾を投下した
姉「リコちゃんさー、どこ住んでるねー?」
リ「なんですか突然w」
姉「今そういう話してたんよ」
このときは姉御GJ!と思った
同時に期待と不安でリアルの俺はソワソワしていた
リ「んー・・○○県ですがw」
奇跡かと思った、なんと同じ県だった
基本的に無心論者で都合のいいときだけ神頼みの俺がこの時神に感謝した
だけど県が同じでも俺の住んでる場所は県の端っこのほうだった
端と端じゃああんまり意味が無い
なので思い切って言ってみた
俺「同じ県じゃん!w」
リ「え、1さんも○○県?」
俺「うん、え、○○県のどのへん?」
詳しく聞きたいところだったがあまり突っ込んで聞くのもどうかと思ったので
抽象的にどのへん?とだけ聞くことにした
リ「東のほうかなw○○w」
その名前はとっても聞き覚えがあった
俺の住んでる場所から電車で20分ほどの場所だった
運命は自らで切り開く!なんて言っていた厨二病患者の俺もこれは運命かと思った
頭が熱でイカれた俺はベラベラ喋りだした
俺「ちけぇぇぇぇ!俺○○だよ!」
リ「すごっ!近いね!w」
しかし俺は度胸無しというか心の中にまだ若干の恐れがあったのか
それ以上の言葉は出なかった
会わない?とでも言おうとしていたのは間違いないが
今でいう直結厨だとは思われたくなかった、いやすでに直結厨だったのかもしれないが
あと一押し!あと一押しでいい!
「会ってみれば?」とでも言ってくれ!姉御!!!
しかし姉御は沈黙していた
そしてそれ以上会話が発展することもなく普通にいつもどおり2人で釣りして終わった
リコさんが落ちてしばらくすると姉御から反応があった
姉「首いて~、寝てた~」
ドチクショウ