一方、風間くんも校庭を散歩していた。
風間くん「げっ、談話室で顔を合わせないように散歩に来たのに、気づかれないうちに・・・」
しんのすけとハーマイオニーを避けて、ハグリッドの小屋の方へ向かっていく
風間くん「あれ、お客さんが来てるのかな・・・賑やかな声が聞こえる」
・・・・・
ハグリッド「まさか、お前さんにこんな偶然で会えるとは、嬉しいわいチャーリー」
チャーリー「いや、ルーマニアからドラゴンを連れてくるのは一苦労だったよ・・・」
風間くん(立ち聞きは良くないって、ママに言われてるけど・・・ドラゴンなんてどうするんだろ?)
ハグリッド「それにしても第一の課題から、飛ばしよる。」
チャーリー「まったくだよ、あのハンガリー・ホーンテールの相手をする選手が気の毒でならないよ」
風間くん(そんな、大変だ・・・)
その日の午後 代表選手4人は空き教室に集められていた
オリバンダー「ではこれから杖調べをおこなうでの・・・」
しんのすけ「そんな、恥ずかしいゾ/// それに、女の子はどうやって調べるんだゾ?」
フラー「いったいあなーたは何を言ってるのでーすか?」
オリバンダー「いやいや、わしが調べるのは下の杖ではなく、魔法の杖のほうじゃよ」
しんのすけ「いや~ それを聞いて安心しました。」
そうして、オリバンダー老は一人ずつ杖を受け取り調べていった。
はじめにフラー、次にクラム、セドリック そして・・・
オリバンダー「さて、お待たせしましたの、しんのすけ君。杖を拝借」
オリバンダー「ヒイラギ28センチ、芯は不死鳥の尾羽。そうでしたな?」
しんのすけ「そうでしたっけ?」
それから、オリバンダー老はゆっくり時間をかけてしんのすけの杖を調べた。
オリバンダー「ふむ、今も最高の状態じゃ。」
しんのすけ「なにせ、大切に扱ってますから!」
杖調べを終えると
???「ちょっとよろしいかしら? しんのすけ君」
しんのすけ「おばさん、誰?」
スキーター「だれがおばさん・・・いけない、いけない、私預言者新聞の記者ですの。」
しんのすけ「うちなら新聞はもう取ってますんで、結構です!」
スキーター「いえ、そういう事じゃなくてインタビューを・・・」
しんのすけ「でもオラ、今腹ペコだし、怪しいおばさんにかまってる暇無いゾ。じゃ、そうゆうことで~」
大広間
ロン「やあ、しんのすけ 杖調べはどうだった?」
しんのすけ「28センチだって!」
ロン「それは調べる前から分かってることじゃないか・・・」
ロン「あのさ、ディーンはシェーマスから聞いて、シェーマスはフレッドから、フレッドはスネイプから聞いて・・・」
しんのすけ「フレッドがスネイプから聞いたの?」
ロン「あ~途中で話かけられて忘れちゃったよ。」
しんのすけ「ロンなんか変だゾ。」
ロン「もういいや、結論だけ言うよ。いいかい」
ロンは声を潜める
ロン「第一の課題はドラゴンだって、風m・・風のうわさで聞いたんだ。」
しんのすけ「ドラゴンを育てるの? ハグリッドみたいに?」
ロン「多分違うと思う。でもドラゴンなんてどう相手したらいいのか・・・・」
しんのすけ「オラもサッパリ分かりませんな!」
夜 談話室に戻ると
ハーマイオニー「しんのすけ、こっちに来て!」
しんのすけ「どうしたの?」
ハーマイオニー「シリウスが今、暖炉から出てくるって」
しんのすけ「泥棒生活で忙しいのに大変だね、おじさんも」
ハーマイオニー「それを言うなら、逃亡生活って泥棒も確かにしてるでしょうけど・・・」
その時
シリウス「それは聞き捨てならないワン! 泥棒は猫がするものだ」
しんのすけ「オシリス!」
シリウス「やあ、元気だったかい? オシリスって中々かっこいい響きじゃないか!」
ハーマイオニー「由来は物凄く格好悪いけどね・・・」
シリウス「何はともあれ、大変なことになっているみたいじゃないか?」
しんのすけ「そうなんだゾ、明日までにレポート羊皮紙ふた巻きだゾ!」
ハーマイオニー「ギリギリまでほっとくからよ、後で見てあげるから。」
シリウス「その、私は逃亡中だから、出来れば早く本題の方に入りたいのだが・・・」
しんのすけ「そういえば、さっきロンが第一の課題はドラゴンだって」
ハーマイオニー「何ですって!?」
シリウス「なるほど、簡単ではないが手はある。」