医務室に着くと・・・しんのすけの友達、ウィーズリー夫妻が待っていた
ハーマイオニー「一体何があったの? とっても心配したんだから!」ギュッ
ダンブルドア「みんな、気になるじゃろうが・・・今日は質問してはいかん。」
ダンブルドア「ミス・グレンジャー そろそろ放さんと、しんのすけが窒息寸前じゃ」
ひろし「やっぱり俺に似てモテるなぁ! しんのすけは」
ひまわり「お義姉さんって呼べば良い?」
ハーマイオニー「いや、だから違うって///・・・って人の話を聞きなさい!」
ひまわり「クロ! お手!」
しんのすけ「違うゾ、その犬はオシリスって言うんだゾ!」
シリウス「いや、だからシリウスだワン!」
ひまわり「犬が人に変身した!」
シリウス「いや、寧ろ人が犬に変身していたのだがね・・・だが最近は、私も犬が本当の姿のように・・・」
モリー「脱獄囚のシリウス・ブラック!」
ロン「ママ、本当は無罪だったのさ!」
スネイプ「どういう事ですかな? 校長?」
ダンブルドアはシリウスが無実であると説明した。
ダンブルドア「さて、仲間に対する疑念が晴れたようじゃし、すぐに我々は行動せねばならん」
ダンブルドア「シリウス、君は昔の仲間に連絡を取ってくれるかね?」
シリウス「かしこまりましたワン!」
シリウスは犬に変身すると出口に向かう
ひまわり「バイバイ、クロ!」
シリウスはそれに尻尾で応え医務室を出て行った。
ダンブルドア「アーサー、モリー、お二人を頼りにしてもいいかの?」
モリー「もちのロンですわ!」
ダンブルドア「そして、セブルス・・・君に何を頼まねばならんか、もしやってくれるのなら・・・」
スネイプ「大丈夫です」
スネイプがさっと立ち去ると入れ違いに大臣が入ってくる。青ざめたマクゴナガル先生も・・・
ダンブルドア「どうしたのじゃ、マクゴナガル先生?」
マクゴナガル「大臣が、クラウチに・・・ディメンターのキスを執行しました!」
ファッジ「あの人が復活したとか、戯言しか言わない罪人だ。別にかまわないだろう!」
しんのすけ「ただ事じゃないゾ! ヴォルデモートは復活したんだゾ!」
ファッジ「ここにも法螺吹きが一人・・・」
みさえ「なんですって!」
ダンブルドア「しんのすけは嘘をついておらんよ。」
ファッジ「まさか、ダンブルドア、貴方もあの人の復活を信じると? 馬鹿馬鹿しい」
ファッジは踵を返すが、思い出したように、しんのすけのベッドに近づく。
ファッジ「ほれ、君の優勝賞金だ。これで幻覚と妄想障害の治療でもすると良い!」
ファッジはしんのすけのベッドに乱暴に賞金を置くと、今度こそ帰っていった
しんのすけ「まったく失礼しちゃうゾ!」
翌朝
しんのすけ「オラ、この賞金、セドリックのご両親に渡すゾ」
ひろし(それがあればローンが・・・いや、俺が昇進して返してみせるさ!)
ひろし「しんのすけ、お前のしたいようにすればいいさ。」
みさえ「・・・本当に立派に成ったわね・・・しんのすけ・・・」
しんのすけ「いや、父ちゃんと比べるとマダマダだゾ」
みさえ「何の話をしとるんじゃ!」
みさえ「それじゃ、私達はウィーズリーさん達と帰るわね・・・」
廊下
しんのすけ「ディーゴリさん!」
エイモス「君は・・・息子から話は聞いてるよ・・・」
しんのすけ「・・・これ、受け取って欲しいゾ!」つ賞金
ディゴリー夫人「いいえ、それは貴方のものです。受け取れません。」
エイモス「実は、私達の方から君を探そうと思っておったんだよ・・・」
しんのすけ「え? なんでオラを?」
夫人「貴方はセドと随分仲良くしてくれてたって、昨日試合の前にセドに聞いてね。」
エイモス「生真面目な息子が、凄く楽しそうに君の事を話してくれたよ・・・しんのすけ君、ありがとう。」
しんのすけ「・・・オラ、急用を思い出したゾ!」
昨日の夜から、ずっと堪えて来た涙がこみ上げるのを感じ、しんのすけは、その場から走り去った