ドラえもんがいなくなって2年が経った・・・
のび太「もう二年、か」
久しぶりのジャイアンからの連絡
久しぶりのジャイアンからの連絡
『久しぶりに飯でもいこうぜ!来週の夜の8時前に空地集合な!』
のび太のもとにメールが届いた。ジャイアンからだった。
中学以来だろうか。高校二年の夏休みだというのに全く予定のないのび太は行くことにした。
のび太「……」
中学の頃は楽しかったなぁ
そんなことを考えていた。
そして当日――
のび太「……」
ジャイアン「……」
のび太「あの……他の人たちは?」
ジャイアン「スネ夫は無視、しずちゃんは無理だそうだ。」
のび太「じゃ、じゃあ僕も帰ろうかn」
ジャイアン「くそーっ!なんで二人しか来ないんだ!のび太、今夜は寝かさないぜ!!」
のび太「いや実は用事を思い出し……うわああああ」ズルズル
ジャイアンとは中学卒業後一度も会っていなかった。のび太はスネ夫とともに地元の中堅県立校に入り、ジャイアンは実家の雑貨屋を手伝いながら定時制高校に通っている。
しずちゃんは私立の進学女子高に入ったらしいが、その後は全く音信不通だ。
のび太「わかったよ!行くから!一緒に行くから!だから自分で歩かせてよ!!」ズルズル
ジャイアン「お~れ~はジャイア~ン♪ってこの歌も懐かしいぜ!」
のび太「うわ~聞いてよ~」ズルズル
引きずられながらものび太はジャイアンの強引さが嬉しかった。
すぐ近くで変わっていくスネ夫を見ていたこともあって、変わらずにいる旧友の存在が嬉しかったのだ。
ジャイアン「ほらっ、着いたぞ。俺の家だ。」
のび太「えぇっ、ご飯ってジャイアンの家でなの……って、あれ?」
ジャイアン「なんだよ、俺の家がどうかしたか?」
のび太「ジャイアンの家って、コンビニになったんだね。」
ジャイアン「おう、まぁな。いろいろあってな……」
のび太「そっか……」
ジャイアン「ってそんなことはどうでもいいんだよ!ほらっ、早く入るぞ!」
二人は中学の思い出や、それぞれの近況報告などを語り合った。
中学生の頃スネ夫が振られたこと、ジャイアンの歌が急成長し、文化祭で歌ったこと、
最近スネ夫はガラの悪い友達ができ、のび太とは疎遠になったこと、
ジャイアンは酒も入っていたこともあり、話は尽きず、あっという間に翌朝になっていた。
のび太「じゃあ、僕はそろそろ帰るよ。また誘ってね。」
ジャイアン「なら俺が家まで送ってやるぜ!さぁ行こうzうぉ゛ぇええぇ……」
のび太「へべれけじゃないか……」