【※運命※】朝のバス停…少女「いつもここで会いますよね?」→少女と男は毎朝バス停で会う事によって自然と・・・

少女(どうしよう……いざとなったら恥ずかしい……)
男(どうして見つめる……?)
少女(どうやって切りだそう……)
男&少女(困った……)

男「あ、バスだ……五分の遅れか……まあ、許容範囲か」
少女(あーあ、訊きそびれた)
男(助かった……)
少女(残念……)
―――翌日 バス停
少女(よ、よし……今日こそ訊いてやる)
少女「あ……バスが……ううん……今日は訊くんだから」
男「よし、間に合った」
少女「おはようございます」

男「おはよう」
少女「……」
男(睨まれてるぞ……何かしたか、俺?)
少女(緊張してきちゃった……大人の人ってなんか……緊張する)
男(なんだろう?鬼気迫るような顔つきだけど……)
少女「あ、お先にどうぞ」
男「うん」
少女「……」
男(相変わらず誰も乗ってないな)
少女(いつも後ろに座ってるよね……この人)
―――バス 車内
少女「……」

男(な、なんで隣に座ってきたの?!この子、いつもは前に座って……)
少女(勢いで座ったけど……どうしよう……緊張して横を見れない……)
男&少女(どうすればいいんだろう?)
男(これって……もしかして俺に好意を持ってるってことか?)
男(もっと話したいとか、そういう意志表示なのか?)
男(くそ……学生時代は女の子と殆ど話さなかったから、もうわかんねえ)
少女(絶対に変な子って思われた……)

少女(乗客私達以外に誰もいないのに)
少女(うぅ……でも、今更席を移動するのも失礼だし)
運転手「ここから道路が荒れているため、少し揺れます。お立ち上がりなさいませんよう、お願いいたします」
少女(はぁ……)
男(話しかけるべきか?)
運転手「次は高校前―――」
男(結局、何も話さずこの子が降りるバス停に着いたか)
少女(もう……着くの早すぎ……)
少女「はぁ……」

男「あ……」
少女「え?」
男「い、いってらっしゃい」
少女「あ、はい。いってきます」
少女(……なんとも思ってないのかな?)

男(これからもっと話しかけてみようかな?)
―――翌日 バス停

男「おはよう」
少女「おはようございます」
少女(いつもと変わらない……やっぱり私の考え過ぎかな?)
男「あ……いつも本読んでるよね?
少女「あ、はい。小説、好きなんです」
男「へえ……それはどんな本?」
少女「れ、恋愛小説です……」
男(まずい……引かれた!?)
少女(うぅ……なんだか恥ずかしい)

男「あ、ごめん。変なこと訊いちゃったね!!」
少女「え?いえ、そんなことはないです」

男「そ、そう?」
少女「は、はい」
男(……会話なくなったぁ……映画は何が好き?とか訊こうか……いやいや、ベタすぎるか)
少女(折角、向こうから話しかけてくれたのに……私が会話止めちゃった……)
男(どうする……勇気を出してみるか?)

少女(大丈夫……この人は別に私のことなんてなんてなんとも思ってないはず……)
男&少女「あの」
男「あ、な、なに?」
少女「え、いや、あの、なんですか?」
男「君からど、どうぞ?」
少女「いえ、貴方から」
男「……」
少女「……」
男(ダメだ……かみ合わない……)

少女(なんで遠慮しちゃったんだろう……私の馬鹿)
男「はぁ……あ、バスだ……」
少女(昨日のリベンジ……してみよう)

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