【クレヨンしんちゃん】しんのすけ「……父ちゃん、母ちゃん。ひまわりは今日も元気です。――行ってきます」誰も知らない22年後・・・

ひまわりは先に家に帰っていた。
一人だと怖いだろうからと、眠るまでは一緒にいた。
やはり相当疲れていたのだろうか、彼女はすぐに寝息を立てていた。

一人、帰り道を歩く。
そして家に辿り着いた時、玄関先にその人がいることに気付いた。

「……やあ」

オラは、少し笑みを浮かべながら声をかける。

「……おかえりなさい、しんのすけさん……」

その人――あいちゃんもまた、オラに返事を返す。

「オラを待ってたの?どうせなら、家で待ってればよかったのに……」

「いいえ。帰りを待つのも、妻としての役目ですので……」

「だから、まだ妻じゃないって。……それより、さっきはありがとう」

一瞬、あいちゃんは面をくらったように驚く。

「さっき、オラ達が捕まってた時、外にいたんでしょ?」

「……いつ、気付かれましたか?」

「別に、気付いてはいないよ。……ただ、あいちゃんのことだ。車椅子に、何か仕込んでたんでしょ?」

「……お察しの通りです。ひまわりちゃんの車椅子には、ひまわりちゃんの心拍数を計測して、もし異常値が出た後に席を離れて時、背に向けて発信機を飛ばす仕組みがありました」

「だろうね。天下の酢乙女グループの最新型だし、そんくらいの凄い機能はあると思ってたよ」

「………」

すると急に、あいちゃんは表情を暗くする。視線を下に向け、口を噛み締めていた。
そしてしばらく沈黙した後、静かに、口を開いた。

「……しんのすけさん、ごめんなさい。今回の件は、私のせいです」

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