仕事終わり、家に向かう。
あいちゃんが言っていたことが本当なら、風間くんは海外の支社に向かう。そしてそこに、永住する。
……それなら、ひまわりは……
(……付いて、行くんだろうな……)
そう考えると、心の中に穴が空いた気分になる。
……でも、鳥はいつか巣立ちをして、家族から離れていく。それが、今かもしれない。
それはとても寂しいことだと思う。だけど、それが一番ひまわりが幸せになることだと思う。
それなら、オラは……
「……ただいま」
重い体を引きずるように、家に帰り着いた。
「お帰り!お兄ちゃん!」
ひまわりは、いつもと変わらない笑顔を向けていた。でもこれも、そのうち消えてしまうのかもしれない。
……それに、それは話しにくいことでもあるだろう。オラは、背中を押すことにした。
「……ひまわり」
「うん?どうしたのお兄ちゃん?」
髪を揺らしながら、ひまわりは首を傾げた。
「……風間くんから、何かなかったか?」
「………え?」
ひまわりは、固まった。やはり、話を聞いていたようだ。
「今日さ、聞いたんだよ。風間くんが、海外に行くことを……もちろん、聞いてるんだろ?」
「………」
ひまわりは、表情を落としていた。
