男「女さんと花さんって仲良いんだね」
女「そうだねー中学からだし結構長いしねー」
女さんと、その友人の花さんと合流した俺たちは、
マックにいると邪魔だという判断からカラオケにやって来ていた。
この夏実に五度目のカラオケである。
女「ていうか男くん花のこと知ってるんだ」
男「まぁ有名だし男子の間じゃ」
女「あー可愛いしね、なんていうのあのあれをくすぐる見た目」
男「庇護欲?」
女「それそれ、まぁ見た目だけだけど」
男「見た目だけって」
女「でも花が有名かぁ可愛いもんなぁ」
女さんがしみじみと呟く。
男「女さんも有名だよ」
女「え?」
言ってからしまったと思う。
女「……」
何かフォローをせねばと焦る。
男「ほら、あの可愛いし」
バカか俺は。
女「あ、その、ありがと」
微妙な沈黙。