男「……」
友「……」
男「行こうぜ、花火始まる」
友「……おう」
二人で並んで歩き出す。
友「お前さぁ」
友「後悔すんなよ、色々と」
男「うっせ」
空はもう暗い。
もうじき花火が上がるだろう。
境内の砂利を蹴飛ばしながら呟く。
男「わかってるよ、それぐらい」
場所取りをしていると言う河川敷まで友と二人で歩く。
池「お前らなに二人してにやついてんだ気持ちわりぃ」
河川敷の手前で池くんが待っていた。
友「にやついてねぇし」
男「にやついてないから」
池くんの表情が見たくないものを見たようなものになる。
池「キモいな……」