友「そこでこうして当事者に話を聞いてるわけだ」
友「女さんの方は花さんが」
花『この地方都市の母こと花に任せて!』
友「って言ってたからお前はこの地方都市の父こと友が担当だ」
池「もうお前ら結婚しろよ……」
池くんの絶望した声が響く。
友「というわけでだ」
友の表情が不意に真剣なものになる。
友「どうして急に来なくなったんだ」
男「……別に、いいだろ行かなくても」
友「俺は理由を聞いてんだ」
男「理由なんかいいだろ、なんでも」
友「チッ、まぁいい、大体察しはつく」
そう言うと友はストローを吸って、もう中身が無いことに気づくと顔をしかめる。
友「お前にさ色々後悔すんなって言ったよな、俺」
男「……言ったよ、それがどうした」
友「お前それで後悔しねぇのかよ」
男「しねぇよ」
友「嘘言うなよ」
男「しねえって」
友「するだろーが」
男「しねえってば!」
友「してんだろ!」
友の声に店内が静まり返る。