家からマックまでは十分もあれば着く。
うだるような暑さのなか、自転車を走らせる。
男「別に……」
男「別に女さんは関係無いからな」
誰に言うでもなく呟いた。
友「おう!来たか」
窓際の席で友が手を振っている。
池「俺来る意味あった?」
何故か池くんもいた。
男「聞いてねぇぞ」
友「嘘は言ってねぇぞ」
池「俺は邪魔なのか」
友「まぁ池くんなんか居ても居なくても同じだろ、座れ座れ」
友に促され、友と向き合う位置に座る。
男「で、なんの用だよ」
友「まぁ落ち着けって、ほら飲み物でも飲め」
男「水じゃねぇか……」
気にすんなよ。
そう言って友はコーラをズズッと飲み干すと、ゆっくりと口を開く。
友「お前が来なくなると同時に女さんも来なくなった」
男「っ……へぇ」
思わず動揺が口調に出る。
友「そこで残された俺たち三人は危機感を覚えたわけだ」
友「すわ夏を楽しもうの会解散か!と」
男「……」