女「いやーでもホントにつかれたー」
花「バリバリ焼けたわー」
男「高校生にもなって砂浜で鬼ごっことかすると思わなかったわ」
友「楽しんでたくせに」
男「まぁな」
友「お、素直じゃねぇか、このこの!」
男「うぜぇ、触んな」
池「うおぉ」
花「いやー」
女「キレイ…」
三人の声で水平線に目を向ける。
男「ぅお」
友「おお」
日がゆっくりと沈んでいき、水平線に近い空から深い深い青に染まっていく。
それは確かに夏の終わりの太陽だった。
しばらく誰も話さない。
友「うおぉおぉおぉ!」
友「まだ夏だ!夏だぞ!」
花「うおぉおぉおぉ!」
花「花火やろう!花火!」
その声に全員が動き出す。
友「おら!火つけろ火!」
花「一番派手なのから行こう!」
友「そうしよう!線香花火とかあとでいいわ!」
花「そうしようね!派手に行こう派手に!」