花「まぁでも隠すことでもないし」
やけに男前に言う。
男「えっと友のどこが?」
花「どこだろ……わっかんない」
男「えっ」
花「まぁでも」
花「恋なんてそんなもんよ」
それだけ言って花さんは立ち上がる。
花「よし!私も埋めてくるか!」
花「男くんもがんばりなよ」
男「お、おう」
花「あーでも」
花「池くんが可哀想か……」
池「出してくれえええええ!」
日が沈もうとしていた。
太陽はその半分ほどを水平線の向こうに沈め、海と空を赤く染めている。
友「ぐぁーつかれたー」
男「ずっと走り回ってるからだろ」
友「いやまじ今日だけで下半身ボクサー並み」
男「なんだそれ」
池「それはねぇよ」
女「ないね」
花「ありえなーい」
友「なんで俺こんなぼろくそに言われんだよ…」