「やだ!かっこいい方が良い」
「そうだね。かっこいい方が良いよね。そしたら、皆の場所では静かに。挨拶をきちんとする。好き嫌いせずしっかり食べる。この3つがちゃんと出来たら僕もかっこいいお兄ちゃんになれるよー。出来るかな?」
「出来る!」
「よし、じゃあ約束!」
という感じで、あれよあれよと男の子を誘導して静かにさせてしまった。
本当に見事な子どもの扱いに感心していたら、彼女のすごい所はこれからだった。
男の子が静かになった次は母親に向き直る女子高生。
「失礼ですが、あなたはこの子の母親ですよね?母親なら自分の子どもに最低限の躾くらいしたらどうですか?」
「は?何あんた!ガキが口出すんじゃないわよ!」
「そのガキに非常識を指摘されてるあなたは少なくともガキ以下ですよね」
顔を真っ赤にしてふぁびょる母親。