医師「では、ご主人が来られた際に一緒に確認しましょう。」
ということで
ひろしが来てから
赤ちゃんを見ることになった。
お腹の中で時々動いているのを感じる。
見る間でもなく元気だ。
早く
男の子か、女の子か
それが知りたかった。
――その夜
ひろし「よ!」
しんのすけ「かあちゃん!きたゾ!」
みさえ「あなた!待ってたわ」
ひろし「え?」
みさえ「今から赤ちゃんの性別を見てもらうの!あなたも一緒に!」
ひろし「本当か!?」
しんのすけ「えー!?オラもみる、オラもみるー」
みさえ「うん、じゃあ先生を呼ぶわね」
ナースコールを使い
担当の医師に連絡をいれる。
ひろし「どっちかな~、やっぱまた男の子がいいなあ~。いや、女の子でもいいなあ~」
みさえ「そうねぇ、しんちゃんはどっちがいい?」
しんのすけ「え?…ん~と、オラ妹が欲しい。」
みさえ「あらしんちゃん、ママと一緒ね。私も女の子がいいなあ」
医師「どうも、では行きましょうか。」
ひろしに支えられながら
みさえは診察室へと向かった。
まずはみさえだけ部屋に入り、すぐにベッドに寝かさる。
程なくして
看護士による診察が始まった。
「ん~~…」
みさえ「どうですか?」
「うん、赤ちゃんは元気みたいね!順調順調!」
みさえ「それで、どっちかわかりますか?」
「ちょっと待ってね~」
みさえ「………」
「うーん、多分だけど女の子じゃないかしらねえ」
みさえ「本当ですか!?」
「ん~生まれてくるまではっきりとは分からないけど、女の子の可能性がたかいわよ。さて、ご主人と息子さんにも入ってもらいましょうか。」