「はいどうぞ~」
看護士さんに言われ
ひろしとしんのすけが入ってきた。
ひろし「みさえ、どうだった?」
みさえ「うん、赤ちゃんは順調よ。女の子だって」
ひろし「そうかぁ!」
しんのすけ「かあちゃん!赤ちゃんみせてー!」
みさえ「いいわよ!こっちにいらっしゃい。」
みさえの横にきたしんのすけは真剣な目でモニターを見つめた。
しんのすけ「おぉ…」
もやもやと動く白黒の映像は、こどもにはよく分からないかもしれないが
しんのすけはただただ
黙って見つめていた。
しんのすけ「……」
みさえ「ほら、もう一度触ってごらん」
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しかし
しんのすけは触ろうとはせず、みさえのお腹に耳をあてた。
みさえ「どうしたの?」
しんのすけ「赤ちゃんにオラのこえはきこえるかな?」
みさえ「そうね、きっと聞こえてるわ。」
しんのすけ「……オラがおにいちゃんだゾ。はやくでておいで」
ひろし「しんのすけ…」
「ふふ、この子はいいお兄ちゃんになりそうね」
みさえ「ええ、本当にそうね。」
いつの間にしんのすけは
こんなに成長してたのだろう。
妹の存在はしんのすけにとってとても大きいものなのかもしれない。
みさえ(なら、しっかりと元気な赤ちゃんを産まなくちゃね!)
それからほどなくして
ひろしは別室へと呼ばれた。
しんのすけはそのまま
みさえのそばで赤ちゃんの様子を見ていたいらしく、ついて来なかった。
…いやな予感がした。
ひろし「…何でしょう?」
医師「奥さんの容態のことで…」
医師「単刀直入に申し上げます。…出産は、厳しいかもしれません。」
ひろし「え!?」
