みさえ「これはねしんちゃん、お腹の中の赤ちゃんが大きくなってきてるだけよ」
しんのすけ「でもかあちゃん、最近ごはんよくおかわりするゾ」
みさえ「そ、それはね、赤ちゃんの分の栄養もママが摂ってあげなくちゃいけないからよ」
しんのすけ「ほぅほぅ…」
みさえ(確かに最近、妊娠を理由に食べ過ぎたかも。家事もあまりしてないし…。ちょっと気をつけた方がいいかしら)
――更に1ヶ月後
みさえ「ご飯できたわよー!」
ひろし「しんのすけ!ごはんだぞー」
しんのすけ「ほほ~い!」
いただきまーす!
しんのすけ「かあちゃん、ちょっと味濃いゾ」
みさえ「あら、本当?」
ひろし「う~ん、味が濃いというか妊娠を理由にした手抜きが目立つよな。今日は惣菜の唐揚げで、昨日は麻婆豆腐、一昨日は…」
みさえ「や、やだ。偶然よ。たまたまよ。今度から気をつけるから!」
しんのすけ「やれやれ、ごまかしかたがヘタですなぁ」
ひろし「他の家事はやるから、せめて晩飯くらいはしっかり作ってくれよな!」
みさえ「は~い」
この日が
三人で笑って食事をした最後の日だった。
翌日、みさえは急に腹痛を訴え病院へと向かった。
赤ちゃんに何かあったのではと思い、産婦人科に行ったのだが
どうやら原因は別にあるらしい。
別の病院を紹介されたので、しんのすけも連れ、三人でそこへ行ってみた。