しんのすけ「いやいや、父ちゃんの作る料理は食えたもんじゃありませんからな」
ひまわり「そう?私はパパの作る料理好きよ?ほら!キムチのバター炒めとかおいしいじゃない!」
銀の助「ひろし…お前ひまちゃんになに食わせてんだ?」
ひろし「いや…ほら…あはははははっ」
しんのすけ「やれやれ」
銀の助「そんでひろし?明日は墓参りしてすぐ帰るのか?」
ひろし「ああ、明後日はしんのすけとひまわりは学校だし、俺も仕事あるからよ」
銀の助「そうか、ならしっかり元気な姿見せてこいよ」
ひろし「ああ」
その夜も
いつもと変わらず
笑いが絶えず家に響き渡っていた。
――――翌日
ひろし「よし、行くか」
銀の助「一回戻ってくるんだろ?気をつけて行ってこい。」
車で20分くらいの所に
野原家の墓はある。
みさえは今もそこにいる。
駐車場に車を止め
3人は墓の前までやってきた。
ひろし「…よ、会いに来たぞ」
しんのすけ「来てやったぞ…」
ひまわり「…………」
ひろし「どうだ?2人ともまたデカくなったろ?」
しんのすけ「…………」
ひろし「ひまわりはもうすぐ中学生になるんだぜ?早いよな~」
しんのすけ「母ちゃん見てるかな?オラの制服姿まだ見せたことなかったから制服で来たんだぞ」
ひまわり「ママ…見てる?私もママのことが見えたらな…」
ひろし「きっとみさえは2人のそばにいるぞ。見えなくても見守ってくれてる。」
――――
ひろし「じゃあ、また会いにくるからよ。」
ひまわり「バイバイ。」
しんのすけ「またね、母ちゃん。」
帰り際
暖かく心地よい風が吹いていた。
みさえがありがとうと言ってるのかもしれないな…とひろしは思った
ひまわり「そういえば…」