―――――野原家
ひろし「しんのすけ~、ひまわり~行くぞ~。」
しんのすけ「ほ~い」
ひまわり「待ってまだ洋服決まってない!!」
ひろし、しんのすけ「やれやれ…」
みさえがひまわりを産んでから十数年の月日が流れた。
しんのすけは高校へ入学し、ひまわりは小学校卒業を控えていた。
明日はひまわりの誕生日。つまり、みさえの命日だ。
三人は車で秋田にあるお墓に墓参りに行こうとしている最中だった。
しんのすけ「まったく、あの支度の長さは誰に似たんでしょうな?」
ひろし「まあ、間違いなくみさえだな…」
ひまわり「できた!さあ行きましょっ!!」
ひろし「どんどんみさえに似ていくなぁ…」
ひまわり「なにいってんの?ほら、はやく!」
こうして三人は車に乗り家を出発した。
何事もなく秋田の銀の助の家に着いたのは
もう夜のことだった。
銀の助「おうひろし!よく来たな!」
ひろし「おう、ただいま!」
ひまわり「おじいちゃんこんばんは~」
しんのすけ「よっ!」
銀の助「おお2人とも、またデカくなったのぉ」
つる「あらあら、しんちゃんにひまちゃん。疲れたでしょ?はやくあがりなさい。」
しんのすけ「ほ~い」
ひまわり「おなかへった~」
3人が落ち着いたころ
ちょうど晩ご飯が出来上がった。
ひまわりは率先してつるのお手伝いをしていたおかげか、あまり時間はかからなかった。
ほどなくして
5人でテーブルを囲み晩ご飯を食べ始めた。
ひろし「うまいな~」
しんのすけ「ほんとほんと。」
つる「二人ともおおげさな。」