俺が「別れません。」としか返事しないと、彼女に弱みでも握られてるのかと言い出して。
「私が直に話したてあげようか?」勢い込んでたからちょっと強く止めたら、泣かれて。
「働く言うなら居らしてやってもはええけどそれじゃいけんの?解ってや、家には入れれんのよ。」
最大限の譲歩のつもりだったんだろうけど、中二の女の子に対して考えるような事じゃなくて。
キッパリ帰らないと告げると、俺が彼女から離れるならなんでもいいという感じになって。
おばさんが彼女を汚い言葉で貶めるのを聞くのは、明らかな嘘と解ってても辛かった。
俺にはおばさんを止める事が出来できなくて。親父にどうにかならないかと泣きついて。
親父が激怒しておばさんに止めるように言うと、親父とおかんは本家から勘当されてしまった。
おばさんは、本家と切れると脅せば慌てると思ってたらしいけど、親父もお袋も全く動じず。
事が思うように進まなかったおばさんは錯乱して、親戚中に電話かけまくって。
俺が変な女に掴まって家が滅茶苦茶になった、なんて吹聴して。他の親戚が心配してくれて。
俺や親父に電話したり直に来てくれたりもしたけど、事情話せば理解してくれる人が多かった。
親戚内で相手にされなくなり、同居してた本家の姉さん夫婦も子供連れて別居する事になって。
それ以後は、音信すらなくなった。六日間での出来事。全然頭がついていかなかった。
その年の彼女とお婆さん伴っての帰省は中止になった。