お宅まで伺っても親御さんからは、
「いない」の一点張り。
恐らく、
私が妊娠したという事実は伏せていたのでしょう。
お腹に子供ができたので会わせてください!
と言おうかとも悩みました。
しかし、男性が信用できなくなってしまい、
気持ちも冷めてしまったので、
もうそれ以上は言わないことにしました。
そんな男性の子供でも、お腹に宿った我が子を私は愛していました。
とても愛おしく、早く会いたい気持ちでいっぱいでした。
中絶なんてしたくない・・・産みたい・・・
という気持ちが強くなっていました。
どうすれば良いのかわからなくなってしまった私は、母に相談する決心をしました。
私の両親は、私が小学生の時に離婚し、私は母に引き取られました。
思春期の私を女手一つで育ててくれた優しく、強い心を持った母。
そんな母の心を裏切ってしまったようで、
後ろめたい気持ちがあったのでしょう。
母を目の前にすると、手が震え、声が出ないのです。
私は、気持ちを落ち着かせて覚悟を決め、ありのままの気持ちを母に伝えました。
現在妊娠2か月である事。
相手の男性は妊娠した事を告げたら音信不通になってしまった事。
その事から男性への気持ちが冷めてしまっている事。
お腹に宿る我が子を愛し、産みたいという気持ちがある事。
全て正直に私の気持ちと事実を母に伝えました。
私は母の答えを色々想像していました。
中絶しろというのか、相手の男性のところに怒鳴り込みに行くのか。
ところが、母の答えは私には想像もできない思いもよらない一言だったのです・・・