やはり席は1番後ろか。
あいつは1番前の隅だった。
男友「あの子…うちの学校にいたっけ?可愛い子はすぐチェックしてるんだが…」
お前のチェック精度は舐めたモンじゃないが、「あの子」は転校生だ、無理もない。
女友「あの子多分転校生だよねー…。なんか怖いなぁ…雰囲気が」
聞いてたのか
男友「話しかけてこいよ!お前が友達第1号だ」
女友「えぇ~」
男友「帰りにタコ焼きおごってやるよ」
女友「イェッサー!」
小柄な女友が幼馴染の席に走っていく。机の上に乗り出し、気さくそうに話しかけている。
あいつの昨日のようすじゃ、突っ返されるのがオチ…
女友「そんなわけで、よろしくぅッ!」
幼馴染「うんっ!よろしくねっ」
あ…あれ…?
そこには昔のあいつがいた
先生からの紹介により、幼馴染は自己紹介した。うん、普通に明るい。友達もたくさんできるだろう。じゃ、昨日なんで…。
放課後
男「おう、一緒に帰るか?アパート隣だし」
幼馴染「いい。一人でかえる」
男「はぁ…俺…お前に嫌われちゃったのかなぁ…」
幼馴染「…」
しまった、つい口をついて!
あいつは廊下に鞄を持って飛び出し、帰ってこなかった。
男友「おやおや、あの子となんか関係あんのか?」
男「べ…別に…」
女友「タコ焼き~~」
男友「わかったって!こら、引っ張るな!」
アパート
一応謝ったほうがいいのか…
コンコンとドアを叩く
男「…いる?」
カギ…かかってないし…
男「は、入るぞ」
幼馴染「入らないで!!!」
ビックリしたね。イヤーたまげた。だって怒声がいきなりさぁ
男「あ、あのさ、今日、何か悪いこと言ったみたいで…ごめん」
幼馴染「…」
幼馴染「わかったから、さっさと部屋に戻って」
絶対許してもらってないな。ったくもう…。
自分の部屋に入ると、隣からすすり泣くような声がきこえた
これはマズイ