トントン
ひまわり「ちょ―っ!!」
バタン!
ひまわり(何…何なのよ…)
ひまわり「…、お兄ちゃんのばか…」
みさえ「ひまわり?」
ひまわり「…お母さん…」
みさえ「しんのすけ、あれでも一応ひまわりの事心配してるみたいだよ?」
ひまわり「…心配?」
みさえ「そう。最近夜暗くなってから帰ってくるじゃない。まだ中学生なんだからほどほどにね」
ひまわり「ご、ごめんなさい…」
ひまわり(お兄ちゃんが、私の事、心配…?)
ひまわり(―!、だったらちょっとだけでも態度に出してくれればいいのに!怒ってばっかでさ!)
ひまわり(、お兄ちゃんの癖に…)
ひまわり「…むかつく」
ブーブーッ
ひまわり(…携帯、電話かな…)
『 着信中 風間くん 』
ひまわり「―っ!」
ひまわり(風間君から電話だ…。でも今は出る気分じゃないや…ごめんね…)
ひまわり「…はあ」
ひまわり(私だってこれでもおにいちゃんの事心配してるのに…)
なんで通じ合えないのかな…。
―次の日。
みさえ「ひまわりー!早く起きなさいー!」
ひまわり「う~ん…ねむ…」
みさえ「遅刻しちゃうわよ!」
ひまわり「はあー、めんどくさ…」
ひまわり(…あれ…お兄ちゃんもう制服になってる…)
みさえ「今日しんのすけ早いわね」
しんのすけ「普通だよ」
ひまわり(目、合わせてくれないし…気まずいなあ…)