もう一回パシリチャンスを望んだがもうそれからは個々で行きはじめ、
俺に声がかかることはなかった。
幸い部屋が暗かったから俺がちょっと目開けたりしても気づかれなかった
時々ギャルの足見ながら寝たフリしてた。
体勢が体勢なだけにマジ寝(本当に就寝すること。フリではない)をすることもできず
俺は苦痛に耐え、ただただ目を瞑った。
こういう時に限って俺に優しくしてくれた人の思い出が走馬灯の如くよみがえるんだよね。
そう、母ちゃん。
ぼっちの俺の為に弁当作ってる母ちゃんの姿とかが浮かんで泣きそうになった。
母ちゃんが弁当作ってる姿と俺が一人で弁当喰ってる姿を並べて思い浮かべたりしてた。
母ちゃんが俺の制服のシミ直してくれたりそういう情景が頭をよぎり続けた。
俺は母ちゃんにものすごく会いたくなった。
だが途中抜けすることは俺の最後の砦である「後の話のネタにはなりたくない」持論からグッとこらえた
今度は1時間30分程度のカラオケだったから耐えれた。
リア充共ってマジで3時間も4時間もカラオケに入り浸ってるの?
あり得ないわ。
まぁそんなこんなで6時半。
カラオケから出ると皆かなり盛り上がってて「あぁ、こりゃおそらく7時には帰れないな・・・」と一人絶望してた。
夕食は「焼肉」だったwwwwwwwwwwwww
もうダメだよwwwwwww
俺は席がいっぱいでこんなにも入れない→解散パターンを狙っていたが
級長が大部屋を予約しており、難なく入店。
級長が行ってた食費代とはこのことか、と納得した。
お前らの予想通り俺に肉が回ってくることは無かった。
積極的に取りにいかないと誰も取ってくれない空気だったため俺は遠慮した。
周りに「こいつ、喋らないのに飯だけはいっちょまえに喰うのかよwwww」
と思われたくないからだ。
しかも俺は大部屋の一番奥だったため、ドリンクバーに頻りに行くと目立ち、
「あいつドリンクバー行きすぎwwwwしゃべる人いないからって必死すぎだろwww」
と思われたく無い為ちょびちょび飲んだ。
誰かが頼んだフルーツバー(ケーキや果物、ゼリー等が取り放題)のデザートも
俺に回ってくることはなくただただ皆が食べているのを眺めてた
2000円払って俺が喰ったのはドリンクとライスとそれについてた海苔とユッケだけだった。
肉は個人個人で付いてくるはずなのに級長が全部まとめたため俺はかなりの大損だ。
死ねクソガキ
焼肉も終盤に近づいてくる。
時間は8時ごろ。
予定時刻を大幅に過ぎていた。
俺は立腹した。予定通りに運べない奴が級長やんじゃねぇよゴミと何度も思った。
そして中盤から目立ち始めたスーパーデザートタイムがここにきて拍車がかかる。
セットにはデザートバーはついておらず、別途食べたい場合はほかの人が持ってきたのをもらうか
自分で注文するしかない。
さすがガキ、といったところか。
支配欲が強いクズ共は人のをもらうより自分で好きにとったほうがいいという考えから
デザートバーを注文し始めた。
店員の人も迷惑そうにしてた。
俺は店員の人の負担を減らすため頼まなかった
皆満腹になってきている。
時刻は8時半。
級長「そろそろ解散しよか」
俺は心の中で歓喜した。
他の人が「え~」と言っている中俺はニヤニヤしていた。(ばれないように)
級長が金を徴収し始めた。
俺はいち早く渡し帰宅しようとしたがここでまたバッドイベントが起きる
級長「じゃあ今からアドレス交換の時間にしよか。自由に」
ヤヴァイ・・・・
母ちゃんに見られた・・・・
[ダメ元でクラス会]までしか見られてないけど大変だ・・・・
皆が携帯を出して交換しあうなか、俺は一人携帯を出してメールしているふりをすることに努めた。
一応「いつでも交換出来ますよ」的なオーラを出していたつもりだが誰も声をかけてくれない。
それどころか皆満足げに座りはじめアドレス整理に徹している。
俺は立ったままメールしてるふりをしていたが、そっと座った。
もうここで涙目になる。ヤバかった。
お前らが想像している以上の威力。
仮にメールしないとしても聞かれないのは辛い。辛すぎる。
まぁそれ以外の理由かもしれないが。
皆がアドレス整理をする中、ただ一人、俺はデータフォルダの画像整理をしていた。
いらない画像を選択削除でちょっとずつ消していく。
その作業の繰り返し。
マジレスすると俺のアドレス帳身内と級長とその他友達2人しか入ってないんだよね。
だから、アドレス交換を「バッドイベント」っていってたけど
内心ドキドキしてた。
ぬか喜びだったわけだが
そうこうしてる間にアドレス交換タイムも終了。
級長は支払いを済ませ、俺は外へ出た。
級長「じゃあ解散。お疲れー」
DQN「お疲れー」
バカ女「お疲れー」
その他クズ「お疲れー」
他の奴らは解散後もべちゃくちゃ喋っていたが俺は喋る相手がいない。
俺はさっさと靴を履き、家路を辿った。
帰宅したのは9時であった。(終)
出典:http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/2118124.html