男「じいちゃんとばあちゃんは?」
少女「おとうさんは、ちょっとおこりっぽくて、てれびとよくはなしてた」
男「ああ、そういやじいちゃん、テレビに向かってよく怒鳴ってたなぁ」
少女「おかあさんは、おりょうりがじょうずで、やさしくて、おこるとおとうさんよりこわくて」
男「へぇ、そうだったんだ」
少女「それで、おねえちゃんなんだから、もっとしっかりしなさいって……」 ブクブクッ
男「実際、19の俺よりしっかりしてると思うよ」
少女「……」 ブクブクッ
男「少女ちゃん?」
少女「あぇ?」 バシャーンッ
男「ちょ、少女ちゃん、少女ちゃん!?」
少女「はふ……うぅ……」 クタッ
男「飲み物、飲める?」 ピタッ
少女「ん……」 コクリッ
男「じゃ、これ。……一応言っておくけど、脱衣所まで運んでバスタオル掛けただけで、見てないよ」
少女「うたがって、ないよ」
男「あー、じゃあ余計な事言ったね」
少女「ふふっ。……んっ」 ゴクッ
男「連れ回して悪かったね。疲れたろ」
少女「いいよ。わたしだって、しんぱいしてくれたって、わかるから」
男「まあ、家族だしね」
少女「……かぞくで、いいんだよね」
男「もちろん」
少女「……ありがとう」
男「もう少しそのままゆっくりしてな」 ナデナデ
少女「うん……」