「喉乾いた」
「なら、スタバにでも行くか?」
「うん、行く」
あれから1年が過ぎ、俺たちは再びスタバに。
約束したわけではないが、何故か足が向いた。
意味もなく、去年と同じ、待ち合わせ場所へ。
今年は1時間前に行ったのに、先に待っていた。
驚きつつも、待たせてしまったことを謝った。
「待たせて悪かったな」
「別に気にしてないわ」
「今日は待たせたことを怒らないのか?」
「1年も待ったことに比べたら、平気よ」
「……ずっと、待ってたのか?」
「さ、早く行くわよ」
今回は怒られることもなく、すんなり向かう。