「置き勉してるから勉強できないんでしょ?」
「なんでわかったんですか?」
「普通にわかるでしょ」って会長は得意げな顔をした。
ちょっと口もとがニヤけそうになった。
くだらないことだけど、会長は俺のことを見ていてくれたんだから。
会長はノートをパタンと閉じた。
「とりあえず座りたまえ」と会長は俺に座ることをうながした。
言われるまま座る俺。
「せっかくふたりっきりなんだし」って会長は言った。
それで、ぎこちない会話がしばらくは続いた。
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「テニスが好きなんだっけ?」
「まあ、中学のときにやってたんで」
休日にはなにをするかって話になった。
たしかに俺は中学のときに、テニスをやってた。
でも高校生になってからは、実はテニスは一度もやってない。
だけど休日はテニスしてますって言ったら、
すこしはかっこうがつくじゃん。
ちっちゃな罪悪感を感じつつ、俺はてきとうなウソを並べた。
「ほかにも好きなことはないの?」
会長にそう聞かれて、俺はすこし考えた。
